きせきムウマのあれこれ
最近うちのPTで活躍中のすごいイケメン。
ローブシンが跳梁跋扈する環境のせいで、
あらゆるゴーストにワンチャンあるこの時代……
きせきムウマもまたワンチャン枠として真面目に考察されるべき。
種族値から見ていこう。
種族値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|---|
素ムウマ | 60 | 60 | 60 | 85 | 85 | 85 |
素の耐久は結構低い。多少まともな特防もHPのせいで台無し。
しかしきせき持ちならそこそこまともで、
きせき込み換算種族値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|---|
BD無振り | 60 | 60 | 100 | 85 | 137 | 85 |
BD極振り | 60 | 60 | 116 | 85 | 153 | 85 |
Bに薄い代わりにDに厚く、足の速いヨノワールといったところ。
しかしヨノワは道具が自由だし、道具がきせきなら圧倒的耐久力のサマヨもいる。
それらとの差別化を考える。
【特徴の考察】
・高いH
不利点は割合ダメージによる耐久の消耗率、いたみわけの効果減少など。
有利点は定数ダメージ耐性。サマヨはナイトヘッド確定3。ヨノワとムウマは確定4。
全体で見れば不利要素のほうがかなり多い。
・速いS
補助技は豊富なので足の速さはそれだけで強さになる。
たとえば鬼火や、状況によるがみちづれなど、
他の耐久ゴーストと同じ技でもこの速さがあれば意味合いが違う。
BDに振れば振るほど実質種族値が増すきせきの効果上、
Sを活かそうとすると耐久が大きく落ちていくのが惜しい。
定数ダメといたみわけだけで削り殺す場合や
いまや希少種であるしっぺがえし根性ブシンまで考えるなら不利要素もある。
・特性による地面無効
純粋な物理受け性能としてはヨノワサマヨに勝るほぼ唯一の特徴。
特にバンギと組ませるとき、
ガブの地震やらマンムーの地震に無償降臨できる点は魅力。
・でんじは
地味つよ。自身が地面無効であることもあって比較的刺さりやすい。
無振りでもS実値105なので当てればほぼ全てのポケモンを抜ける。
・ほろびのうた(+くろいまなざし)
最大最高の差別化要素。
防御系/回避系の積みに強く、無限崩しやらバトンパやらに効果を発揮する。
トリックルームとの相性も良く、ほろび発動ターンにトリルして自滅できれば
後続に4ターンの速度逆転を託すことも可能。
ラス1ほろびからトリルでの落ち順調整などシブい技も。
くろまなほろびの現実的な使い手でもあり、ほろび見せるだけでもガンガン流せる。
ちいさくなる勢ではラッキーはもちろんスターミーにも特殊耐久から強いが、
最近数の増えたシャンデラがつらい。シャドボ切ってても呪われるし……
・ナイトヘッド
が
あ り ま せ ん
単ゴーストでムウマとムウマージだけに与えられなかった定数技。
というわけで攻撃技で遂行するには特攻85からシャドボでも撃つ他ない。
おそらくこいつが使われない最大の原因。
一致ではゴルーグ、不一致でもペラップとかわけわからん奴ですら使えるというのに
なぜ単ゴーストのこいつにナイトヘッドが与えられなかったのだろうか……
・れんごく
が
あ り ま す (要ドリームワールド厳選)
命中にさえ目をつぶれば遂行技としても後続負荷技としても破格の性能ではある。
これだけ撃ってりゃ相手のPT崩壊するレベル。
当てられる運のある奴はムウマとか入れる枠があったら零度スイクン入れろ。
・要するに
ほろびかでんじは使えばいいと思うよ。
【調整】
種族値上では特殊方面に硬く、そちらも活かせば強いのだが、
現環境で動くならやはり格闘(というかローブシン)にある程度抵抗できたほうがいい。
素早さも活かせる範囲なので調整はかなり多岐に渡ると思われる。
ある程度の目安だけ載せる。
・HP
極振りで実値167だが、これは4振りカイリューと同じ。
カイリュー対面で「トリックルーム→いたみわけ」を安定択にしたい場合など
いたみわけで確実にマルスケを剥がしたいなら実値166以下にすると良い。
(HP166と167でいたみわけすると双方166.5の切り捨てで166になりマルスケがはがれる。)
いたみわけもあるので16n-1の実値159調整(188振)に落とすのも手ではある。
・防御
繰り出していきたい対象のローブシンは基本的に流せて後続にいたみわけ、
流せなくてもどうせ先手いたみわけが可能なので、
ちからずく珠属性パンチ2耐えに耐久調整するべきかは微妙なところ。
シャドボやサイキネを持たせて遂行したい場合(オススメしないけど)や
交換読み交換を想定するなどでどうしても2耐えしたい場合
H:167(252振)-B:94(無補正108振、補正44振)
H:159(188振)-B:99(無補正140振、補正76振)
といった値から高乱数2耐え(撃破率10%以下)になってくる。
バンギローブのローブを想定する場合やこちらがバンギムウマで使う場合
交換読み交換が機能するケースも多いので、砂ダメ込みで想定するなら
H:159(188振)-B:111(補正164振)
のラインまで厚くすると92.2%で砂ダメ+属性パンチのセットを2耐え。
ここまでくれば対ブシン性能は充分確保できたと言えそう。
言うまでもないが[ちからずく珠(1.69倍)>こんじょう(1.5倍)]なので
珠ブシンが受かるなら根性ブシンはもっと楽に受かる。
しっぺがえしだけがつらいが現環境での採用率は低いだろう。
・特防
本来はこちらに偏って高い。
きせきを持てばHP振りのみでラティのメガネ流星も確定耐えであり、
特殊耐久ははじめから最低限確保されているといえる。
ある程度伸ばしておくとさらに安定するが役割的にはそれほど無理をするものでもない。
H:159(188振)-D:106(無補正4振)
HP16n-1調整でのラティのメガネ流星超高乱数耐え。
対面はどうせトリックが飛んでくるが、後出しで流星を受けて
C4段階下がったラティを基点にされるか、
交換していたみわけでごっそり持っていかれるかの択を迫ることはできなくもない。
H:167(252振)-D:105(無補正無振)
H:159(188振)-D:111(無補正44振)
C147(おくびょう)キングドラの雨メガネハイポン超高乱数耐えライン。
トリックルームから巻き返す。
H:167(252振)-D:115(無補正76振、補正無振り)
H:159(188振)-D:122(無補正132振、補正44振)
C161(ひかえめ)キングドラの雨メガネ(ry
正直もう別の型である。対雨のトリルとかそれこそサマヨでやれ。
ほろびのおかげで雨ドクロッグや雨ゾンビルンパに強いのでそれだけが対雨のこいつの価値。
ちなみにC146キュウコンの晴れメガネオバヒはここすら上回ってくる。
数はいないと思うけど初手からムウマを一撃で吹き飛ばせる、
おそらく唯一の非弱点特殊技なので一応意識しておこう。
・すばやさ
正直なところ無振りでもある程度信頼できる速さ。
ほっといても安定してローブシンより速いことはムウマの魅力のひとつでもある。
鬼火を持つ場合は相手より速いかどうかがシビアな問題になるので
S振りも検討する価値がないではない。
S:114(無補正68振り)
準速バンギ抜き。
逃げるべき相手だがおいうちを考慮するなら鬼火で居座る。
ハチマキグロスとか珠ッサム、ハチマキカイリューあたりが同じところを
調整先にしてる可能性もなきにしもあらず。ならば
S:115(無補正72振り)
まで上げるとさらに安心である。
ガッサは抜いてもC極サイキネで無振相手に中乱数
(ちなみになぜか覚えるつばめがえしはさらに指数不足)、
無限ガッサに起き待ち居座りする場合もほろびで流すことになると思うので
おそらくこれより上には調整相手はいないのでは。
【総括】
愛で使え。